二世帯住宅のありがちトラブルとその回避方法

二世帯住宅なら、ある程度プライバシーを確保しながら親世代と一緒に生活することができます。ただし、二世帯住宅を建てる場合は、トラブルがつきものであることも覚悟しなければなりません。今回は、二世帯住宅においてよくあるトラブルとしてはどんなものがあるか確認した上で、そのトラブルを回避する方法について解説します。

なぜ?二世帯住宅でトラブルが起きる原因

二世帯住宅では、さまざまなトラブルが起こることが想定できます。それは、親世代と子世代では、少なからず価値観にズレがあるためです。親世代の中には、どうしても新しい価値観を理解できないという人もいます。そのため、二世帯住宅での暮らしの中では、日常ですれ違いが生じることもないとはいえません。たとえば、親世代と子世代では生活サイクルが大きく異なることがあります。親世代では、とくに高齢になるほど夜早く寝て朝早く起きるという生活スタイルを送っている人は多いものです。
一方、子世代は遅ければ日付が変わってから就寝する人もいます。とくに共働きであれば、小さな子どもを早い時間に寝かせ、そのあとで家事などをこなしているという家庭もあります。もちろん、二世帯住宅にはさまざまなタイプがあり、それぞれの世帯の暮らしを完全に分けることも可能です。とはいえ、それでも壁をはさんでの共同生活となるため、どうしても生活音が伝わってしまいます。ゆっくり休んでいるときに音が聞こえてくると、生活に支障を感じる可能性もあります。
加えて、家族のありかたや子育てに対する考え方の違いから、トラブルが生まれることもあるため注意が必要です。仮に義父や義母が相手となると、どうしても自分の意見を貫き通すのは難しくなります。さらに、食事や掃除など家事に関する意識の差も浮き彫りになりやすいのです。とくに、親世代では夫が会社勤めをし、妻が専業主婦だったという場合も多いものです。そうなると、子世代が夫婦共働きをし、家事を分担しているということに理解が得られないこともあります。毎日の生活に指摘を受けることは、積み重なると大きなストレスになってしまいます。

二世帯住宅のトラブルを避けるために親世代が注意すること

二世帯住宅に住む際に起こりがちなトラブルを回避するためには、親世代が気をつけるべきことがあります。それは、親世代は子世代に対して必要以上の干渉をしてはいけないということです。二世帯住宅での暮らしは、同居とは異なるということをきちんと理解する必要があります。親世代は、「子世代のことは子世代に任せる」という意識をもたなければなりません。少し気になる部分があっても、むやみに口を出すことは避けるべきです。とくに、孫の教育に関しての口出しは禁物だといえます。子世代に嫌がられることが多く、その後の関係を悪化させる要因にもなります。どうしても何かアドバイスをしたい場合は、くれぐれも命令口調にならないよう注意したほうがよいでしょう。

二世帯住宅のトラブルを避けるために子世代が注意すること

二世帯住宅で起きやすいトラブルを避けるためには、子世代側の心構えも大切です。まず、親世代から何かアドバイスを受けた場合は、まずは相手の話をきちんと聞きましょう。その上で、参考になる部分があれば、しっかりとお礼を述べた上で改善すべきです。仮に受け入れられない内容だった場合は、親世代の気分を害さないよう、丁寧な言い方で断る必要があります。あいまいな態度をとってしまうと、相手に誤解を与える可能性があるため注意が必要です。
親世代とのトラブルは、夫婦仲に悪い影響を及ぼすケースもあるため気をつけましょう。同居する親世代が自分自身の親であれば大目にみることができても、相手の親であればそうはいかないこともあります。夫婦間の認識のズレは、夫婦間の言い争いを招く可能性があります。夫婦仲が悪くなると、親世代からの口出しがエスカレートする場合もあります。また、トラブルによって家全体の雰囲気が悪くなると、子どもはそれを敏感に感じ取ります。子どもに余計な心配をさせないためにも、二世帯住宅で暮らす際は親世代との関係を良好に保つことが大切です。

二世帯住宅のトラブルを回避するための注意点

二世帯住宅には、さまざまなタイプがあります。たとえば、居室等の生活空間のみが分かれており、台所やトイレ、お風呂を共有するタイプもあれば、玄関がそれぞれ別にあり、室内でのつながりが一切ないタイプまでさまざまです。いずれのタイプでも、同一棟の建物の中で生活空間を作るという点は同じです。二世帯住宅の建て方によって、実際の暮らしにおける親世代と子世代の関わりは大きく異なります。住空間の重なりが多いほど、生活に対する価値観の違いからトラブルが生まれやすくなるため気をつけなければなりません。トラブルを避けるためには、プライベートな空間はしっかり分けるようにしましょう。互いの暮らしが全てみえる状態にならないよう、間取りにもある程度メリハリをつけるべきです。
とくに、台所を共有する場合は、トラブルが起きやすいといえます。食品や食器の取り扱い、生ごみの処理方法などは、細かい価値観の違いが出やすい部分であるため、あらかじめ話し合いをしておいたほうが無難です。可能であれば、事前に暮らしに関するルール決めを提案することも有効です。ただし、それをスムーズに受け入れてもらうためには、ルールを押し付けるのではなく、相手の意見もきちんと取り入れる必要があります。

親世代がいなくなったときの活用法も考えておこう

二世帯住宅を建てるときは、親世代がいなくなったときの住宅の活用方法についても考えておくべきです。不慮の事故などがない限り、通常は子世代よりも親世代が先にいなくなります。そうなると、家の中の部屋数が余ってしまいます。スペースがあいたあとで活用方法を考えてもよいですが、事前にある程度見通しをもっておかないと、活用しきれないほど大きな住宅を建ててしまう可能性もないとはいえません。ある程度、部屋の使い道を考え、間取りや部屋の数を決めるようにしましょう。
たとえば、完全に住空間が仕切られた二世帯住宅であれば、親世代が暮らしていた空間を他人に貸し出すこともできます。その場合は、親世代側の生活空間をしっかり確保して住宅を建てても、あとから使い道に困ることはありません。一方、親世代と子世代の住空間をリンクさせた二世帯住宅を建てるなら、将来の活用方法について細かいところまでシミュレーションしておいたほうがよいでしょう。使用しない部屋が多くなると、余計な維持費が多くかかります。子世代もやがては年をとっていくことを考慮すれば、人数に対して広すぎる部屋は暮らしにくいものになってしまいます。

二世帯住宅はトラブルを回避する努力が大切

二世帯住宅を建てるなら、親世代とのトラブルを回避するための対策をしっかりとる必要があります。一度トラブルが起きてしまうと、そのあとも何かともめ事が起きやすくなるため、注意が必要です。両方の世代が気持ちよく生活するためには、両者が歩み寄ろうとする姿勢がもっとも重要です。事前にきちんと話し合い、両者が納得できるような家作りを行いましょう。注文住宅では間取りや設備などを好きに決められる分、同居する家族どうしでの意思確認がとても大切になります。
なかには努力してもトラブルが起きてしまう場合もありますが、それでも事前の努力によってある程度のトラブルは避けることができます。二世帯住宅の最大の利点は、多くの家族が近くで生活できる点です。大切な家族がともに楽しく生活していけるよう、トラブルの回避にもしっかり力を入れましょう。

二世帯で安心なくらし

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