二世帯住宅によくある失敗とは?住宅のタイプ別に失敗例を把握しておこう

二世帯住宅の購入を考えてはいるものの、「楽しく生活できるだろうか」と不安を抱えている人は多いでしょう。実は、二世帯住宅には共用タイプ・融合分離タイプ・分離タイプの3つのタイプがあるため、それぞれの違いを押さえて、家族ごとのライフスタイルに合ったタイプの住宅を選択することが大切です。この記事では、二世帯住宅によく見られる具体的な失敗例を、住宅のタイプ別に紹介していきます。

二世帯住宅の共用タイプの失敗例1.プライバシーがない

二世帯住宅の共用タイプでは、キッチンやリビング、玄関などの部分がひとつしかありません。このタイプの住宅に関しては居住空間は独立していますが、親世代との境界線があまりない点が特徴ともいえるでしょう。そのため、人によっては「プライバシーがない」と感じるケースも少なくないのです。
親と血縁関係にある夫や妻の場合は、プライバシーについて深く考えたり、深刻な問題として感じたりはしないという人もいるでしょう。しかし、血縁関係にない人からすると、共用タイプの二世帯住宅は、一歩間違えば「いつも見られているのではないか」や「生活を点検されているような気がする」などのような感覚に陥りやすいというデメリットがあるのです。それまで離れて暮らしてきた家族が、ある日から一軒の家を共有するというのは想像以上の苦労や大変な面が増えることが予想されます。別々に暮らしていたらお互いのプライバシーは守られますが、一緒に生活をするにあたってはそれぞれの家族への心配りも必要になってくるでしょう。

二世帯住宅の共用タイプの失敗例2.親世代に遠慮してしまう

共用タイプでは、親と子のどちらかの世帯が遠慮してしまうという失敗例がよくあります。二世帯住宅の中でも、共用タイプにはキッチンやお風呂、リビングなどはひとつしかないため、これらのスペースは家族みんなで共有することが特徴です。そのため、テレビやお風呂などが使いたいときに使えないなどのケースがあるといえるでしょう。ライフスタイルが異なれば、たとえ共有のスペースであっても、キッチンやお風呂などを使う時間にずれが生じることは仕方がないことです。ライフスタイルの違いを親と子が理解して、歩み寄ることができなければ、それをストレスと感じてしまう可能性があります。
特に、主婦の中には、自分の家事テリトリーを侵されるのが嫌いという人もいるでしょう。たとえば、共有のスペースで家事が滞っているところを見つけた場合、「掃除をしてもいいのか」「洗い物をしてもいいのか」などと遠慮してしまって、迷うことが予想されます。お互いが遠慮しないためには、共有スペースを使うときのルールを設けておくことが大切です。

二世帯住宅の融合分離タイプの失敗例1.水回りを共用にしてしまった

二世帯住宅を建てるときには、「家族なのに、すべてのことを完全に分けてしまうのは寂しい」と感じる人もいます。このようなときには、融合分離タイプの住宅を選択する場合があるでしょう。ただし、融合分離タイプを選んでしまった場合にも、思わぬ不便さを感じてしまうことがあるのです。たとえば、融合分離タイプの住宅で、水回りを共用にしてしまった場合に起こり得る問題として、朝にはキッチンが込み合ったり、トイレが混雑したりすることが予想されるでしょう。朝の出勤や通学の時間は家族間で重なることが多いため、水回りを共用にするとタイムロスにつながる可能性があります。
また、お風呂を共用していると、どうしてもお風呂の時間が遅くなるなどの弊害が出てしまうでしょう。どちらかの世帯に長風呂の人がいると、他の家族の待ち時間が増えてしまい、お風呂に入る時間が遅くなってしまいます。朝の準備がスムーズにできない、夜には自分のタイミングで入浴ができないなどの状況が続けば、水回りを共用にしてしまったこと自体を後悔するでしょう。融合分離タイプを選ぶなら、家族の動線について設計の段階でしっかりと検討することが大切なのです。

二世帯住宅の融合分離タイプの失敗例2.共用タイプと変わらない

共用と分離が融合しているこの融合分離タイプの住宅は、良くも悪くもお互いのスペースに踏み込みやすいという気安さがあります。そのため、プライバシー保護のために家の中のルールを決めていても、どちらかの世帯がそのルールを破ってしまえば、たとえ融合分離タイプを選んでいても、共用タイプの二世帯住宅とあまり変わらないというデメリットがあるといえるでしょう。
融合分離タイプの住宅を選ぶのであれば、家族の動線を最大限に考慮した間取りについて考える必要があります。間取りを工夫することで、家族間でも程よい距離感を保っていくことが、融合分離タイプの二世帯住宅を成功に導くコツなのです。

二世帯住宅の分離タイプの失敗例1.思ったより音漏れする

二世帯住宅で生活をするときに気になることのひとつとして、音漏れの問題が挙げられます。家族であってもお互いのプライバシーは守りたいと考える人は多いため、音漏れの心配はある意味当然のことといえるでしょう。家のつくりにもよりますが、分離タイプの二世帯住宅でも、音漏れや臭い漏れなどが完全に防げるわけではありません。たとえば、二世帯住宅でも建物が二つあり、別棟になっているタイプであれば、音漏れなどの心配はそれほどしなくても良いといえるでしょう。ただし、左右分離型や上下分離型の分離タイプの住宅の場合には、実際に生活をはじめてみると思ったよりも音漏れする可能性はあります。
同じ家族であっても、生活時間がお互い違うということはよくあります。たとえば、一見するとメリットが多い分離タイプでも、家のつくりによっては夜遅くの生活音が気になって、好きなように生活しにくいという弊害が生じる可能性があるのです。分離タイプの住宅を選ぶ場合でも、プライバシーの確保や、思わぬトラブルを未然に防ぐための対策が必要といえるでしょう。

失敗を克服するためのポイントとは?

どのタイプの二世帯住宅を選んだ場合であっても、お互いのスペースやプライバシーは侵さないようにするのが基本であり、最低限のマナーです。また、家族であっても過干渉になると、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでしまうおそれがあります。二世帯住宅を建てるにあたっては、お互いのライフスタイルを踏まえたうえで、ベストな住宅タイプを選ぶことがポイントといえるでしょう。
加えて、二世帯住宅特有の失敗を克服するためには、世帯ごとの違いを認めることも大切です。お互いのスペースに無遠慮に立ち入ったり、プライバシーを侵したりしないためにも、気持ちよく生活を送るうえでのルールを設けて、家族間で共有すると良いでしょう。

失敗を回避すれば二世帯住宅にはメリットも!

家族とはいっても、実際に二世帯住宅での生活をスタートさせる前には、多くの人が「仲良く生活ができるか」などの不安を抱くものです。しかし、二世帯住宅で過ごすことに関しては、たくさんのメリットがあるといえるでしょう。たとえば、小さい子どもがいる家族の場合、外出時などには一緒に住んでいる両親、義両親に子どもの面倒を見てもらうことができます。また、二世帯住宅を建てた場合、金銭的負担が少なくなる、相続税対策ができるなどのメリットもあるのです。加えて、子どもの成長を家族みんなで共有することができる、家がいつも賑やか、親の生活のサポートができるなどという点も、二世帯住宅の忘れてはならない魅力といえます。
二世帯住宅を建てる前には、デメリットや不安ばかりに目が行きがちですが、失敗を上手く回避して、たくさんのメリットを享受することが重要といえるでしょう。二世帯住宅によくある失敗やトラブルなどをあらかじめ知っておき、二世帯住宅を建てるときには役立て、ルール化するなどの工夫をすることがおすすめです。家族といえども、お互いの程よい距離感を保つことは忘れずに、二世帯住宅での楽しい生活をはじめましょう。

ひとつ屋根のした、ふたつのくらし

RANKING 人気記事ランキング

  1. 新築の平屋に住みたい!価格相場や予算はどのくらい?
    1
    新築の平屋に住みたい!価格相場や予算はど…
  2. 所有権と借地権、同じ土地の権利でも違いに注意!
    2
    所有権と借地権、同じ土地の権利でも違いに…
  3. 30坪の家を広く見せる間取りが知りたい!
    3
    30坪の家を広く見せる間取りが知りたい!
  4. 憧れのマイホーム購入!予算の相場と平均費用はどうなっている?
    4
    憧れのマイホーム購入!予算の相場と平均費…
  5. 2DKは意外と使える!家具やレイアウトで表情を変えてみよう
    5
    2DKは意外と使える!家具やレイアウトで…

LET’S MAKE A HAPPY HOUSE 幸せ家づくりレシピ

幸せ家づくりレシピTOPへ