一般的な日本の戸建住宅は二階建て、都心部になると三階建てが多く、平屋は少数です。
平屋と聞くと、築年数が経過した住宅や高齢者世代向けの住宅という印象を受ける人が多いかもしれませんが、若い子育て世代でも新築で平屋を建てるケースが見られるようになってきました。
平屋に住むメリットとデメリット、二階建て住宅との比較や価格の内訳、相場など、平屋に関する疑問や注意点について詳しく紹介していきます。
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平屋住宅を新築で建てる場合の相場
新築で平屋住宅を建てるときに気になってくるのが予算です。ある程度の相場を知ることで、間取りやプランを作るときの目安になるでしょう。
平屋の建築費用は、延べ床面積や依頼する住宅会社、間取り、設備によって変わってきますが、2~3LDKの広さで1,000~2,000万円くらいが相場となっています。
住宅会社に見積もりをとって比較してみると、費用の詳細について理解できるようになります。
平屋と二階建ての価格比較
新築で住宅を建てるときは、できる限り予算を抑えながら希望の間取りや設備を取り入れたいと考えるでしょう。
二階建て住宅と平屋の建築費用を比べた場合では実に7割以上の人が二階建て住宅のほうが建築費用は高いと考えている人が多いようです。
それは平屋よりも使用する資材が増えること、耐震補強に費用がかかるため費用が高くなると考えるからです。
ところが、実際に建築費用を比べてみると、必ずしも平屋のほうが建築費用は安くなるとは限らないのです。それどころか、平屋のほうが建築費用は高くなると一般的にいわれています。
その理由の1つが、二階建て住宅と同じ居住スペースを平屋で確保するためには、ある程度の広い敷地を確保しなくてはいけないからです。
そして、敷地面積が広い分だけ住宅を覆う屋根にも費用がかかるようになります。
さらには、資材の高さも理由に挙げられます。
日本では二階建て以上の住宅が主流ですから、住宅会社は二階建て用の資材を多く調達しています。ただし、平屋と二階建てで全く同じ間取りになることはほとんどありませんので、二階建て住宅には必要であっても平屋にすることで不要となる設備や階段スペースに関しては、その分節約できるようになります。
単純に価格を比較するのは難しく、さまざまな要素を総合的に判断して価格を比較していく必要があるのです。
平屋で価格が高くなりがちなポイント
平屋住宅が二階建て住宅よりも建築費用が高くなる理由として、屋根と基礎工事が挙げられます。
平屋が二階建て住宅と同じ床面積を確保しようとすると、単純に総二階建ての場合屋根と基礎の施工面積が2倍程度になります。これが坪単価でみると高くなってしまう要因となります。
しかしながら、二階建てよりも建築費用が高くなりがちと思われる平屋住宅ですが、やり方次第で建築費用を抑えることは可能になります。
平屋の建築費用を高くしてしまうポイントの1つに、敷地面積が挙げられます。
二階建てと同じくらいの居住スペースを平屋で確保しようとすると、どうしても広い敷地面積が必要になりますが、間取りやプラン次第で必要な敷地面積を抑えられるようになるのです。
敷地面積が狭くなるとそれだけ必要な屋根や基礎の面積も減らせますので、それが建築費用削減につながるのです。
また住宅会社によっても建築費用にバラツキが出てきます。
平屋の建築実績が少ないと資材も割高になりやすいですし、プランや間取りにも制限が出てしまうからです。
建築価格を抑えるためには、住宅会社選びも重要なポイントになってくるでしょう。
平屋で予算を抑えるテクニック
平屋の建築価格を抑えるために押さえておきたいテクニックがいくつかあります。
まず、設計をできる限りシンプルにすることです。複雑な設計を希望すると、それだけ人件費や材料費がかかってしまうからです。
材料や設備もグレードを抑えることで、コストダウンが期待できるようになります。キッチンなどの水周りも、有名メーカーとそうでないメーカーを比較すると大きな価格差が出てきます。メーカー名だけにこだわるのではなく、品質やコストパフォーマンスも重視しながら設備を選んでいきましょう。
安全面を考えると、知名度の高い住宅会社に依頼しようと考えがちです。しかし、大手の住宅会社は仲介手数料や広告宣伝費などの経費が掛かる傾向にあり、低予算で平屋を建てることが難しくなります。
また、大手でも平屋の建築経験が豊富とは限りません。平屋の建築実績が豊富な住宅会社に依頼することが、低予算での平屋建築を可能にしてくれます。
平屋のメリット
家事導線が集約している
平屋では全ての設備が1つのフロアに揃っていますので、無駄な動きや時間を少なくできるのです。たとえば、お風呂や洗面所は1階にあり、洗濯物を干すベランダは2階という住宅の場合、洗濯機を回して干すのに階段を上り下りしなくてはいけなくなります。
2階に寝室やクローゼットを設けているケースも多いですが、家族を起こしに行ったり服を着替えに行ったりするのにも階段での移動が必要になります。平屋に住むとそのような移動も少なくでき、家事や日常生活が効率的にすすめられるようになるのです。
バリアフリーにも対応
バリアフリーで幅広い世代が安全に住めるのも、平屋のメリットだといえます。
高齢になって足腰が弱ってくると階段の上り下りなども困難になってきますし、ケガや転倒のリスクも増えます。赤ちゃんや小さい子どものいる家庭でも階段はリスクが大きいですから、その点平屋は安全性に優れています。
また、平屋はメンテナンス費用も抑えられます。経年劣化によって外壁塗装が必要になったときに、足場を作らなくて済むので費用が安くなります。
メンテナンスが容易
平屋には階段がないため、屋根や外壁などの修理・清掃がしやすく、日常のメンテナンス作業が簡単になります。
低い建物構造は、修理の際の安全性を高め、作業の手間とコストを削減します。また、平屋のシンプルな設計は、長期的なメンテナンス計画を立てやすく、家の寿命を延ばすのにも役立ちます。
このメンテナンスのしやすさは、平屋が長期的な住宅選択として魅力的である理由の一つです。
平屋のデメリット
プライバシーの確保が難しい
平屋は1階に居住空間があるため、家の位置や周囲の環境によっては家の中が丸見えになってしまうことがあります。
特に、近隣の建物が高層である場合、窓や庭が外から見えやすいため、新築で平屋を建てる際は、周りの環境などもよく考慮したうえで間取りやプランを考える必要があるでしょう。
日当たりの確保が難しい
平屋で部屋数をある程度確保しようとすると、建物の中心には日光が届きにくくなってしまう恐れもあります。
日当たりの悪さは建物の形状などを工夫することで改善できますが、その分費用が割高になることがあります。
防犯対策が必須
防犯面でも注意が必要になります。
1階のほうが侵入しやすいため、空き巣被害に遭う危険性も高くなってしまうからです。窓ガラスを二重にするなどの防犯対策を十分行うことが求められるでしょう。
新築で平屋住宅を建てる際の注意点
平屋を注文住宅で建てる際には、それなりの費用がかかってきます。
平屋は二階建て住宅よりも建築価格が高くなりがちですので、高品質で低価格の平屋を建てたいなら費用を抑えるテクニックを知ることが大切です。
まずは、平屋を新築する際にかかる費用相場について知っておきましょう。
さらに、建築費用を抑えるために設計や間取りをできる限りシンプルにする、不要な部分をできる限り省くようにするなどの工夫が必要になってきます。
また、知名度だけで住宅会社を選ぶのではなく、平屋の建築実績豊富な会社に依頼するようにしましょう。
平屋は購入してからも外壁などのメンテナンスコストも安く済むなど、メリットも多々あります。憧れだった注文住宅で平屋マイホームを手に入れることも、やり方次第で可能になってくるでしょう。
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平屋の建築実例
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