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計画的に賢い買い物を!注文住宅を予算内に収める方法

注文住宅は建売住宅と異なり、外観、間取、設備、内装などを自分の希望どおりにできるというのが最大のメリットです。しかし、その反面、気がつくと最初に想定していた予算を大幅に超えていたなどといった事態が起こりやすいのが難点だと言えるでしょう。そもそも、なぜ注文住宅の場合はすぐに予算オーバーになってしまうのか、またそれを防ぐにはどうすればよいのかについてまとめてみました。

 

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注文住宅が予算オーバーしてしまう原因として第一に考えられるのが、安易な予算追加です。一生ものの買い物だからと欲が出て、当初計画していたものよりも豪華にしたいという気持ちが生まれてしまうのです。特に、業者の説明を聞いているうちにシステムキッチン、バス・トイレなどの設備をグレードアップしたくなって予算を追加といったケースが多くみられます。その背景には「もともと数千万円の買い物をしているのだから数十万円の予算追加などはたいしたことではない」といった感覚の麻痺があります。さらに、必要な設備を予算に組み込むのを忘れていて追加予算をせざるを得ないという場合もあります。こうした予算の入れ忘れというものは、どれだけ線密に計画を立てていても多かれ少なかれ出てくるものです。

 

注文住宅の落とし穴として想定外のものが予算として必要だったというケースがあります。
たとえば、水道管です。建築予定地に水道管が通っておらず、水道の本管から離れていると、水道を引くだけで100万円以上かかってしまうケースがあります。同様に、ガス管や電線を引き込んでくる工事も条件によっては驚くほど高くつくことがあるので事前に確認が必要です。
また、地盤が軟弱な土地では、家を建てる前に地盤改良をしないと危険です。この工事を行う場合も100万円以上の予算が必要となる場合があります。
さらに、照明やカーテン設置費用などは標準工事費に含まれているケースもありますが、多くの場合は別料金です。
このように、家を建てるとなると本体工事以外に多くの諸経費が必要になってくるため、それを知らなかった人は予想外の出費に戸惑うことになります。

 

注文住宅を建てる際には、まず大前提として、家の工事以外にもかなりの予算が必要である事実を自覚し、建築費用に全予算を当てるといったことがないようにしましょう。目安としては建築費用に7割、その他諸経費に3割と考えておけばよいでしょう。そのうえで、本体工事以外で必要な経費が何かを一覧にまとめ、漏れがないようにすることが大切です。
また、ガス、水道、電気のインフラ関係、照明などのインテリアは建築費用とは別料金の場合が多いので見積もりはよく確認をしておきましょう。さらに、土地を購入して家を建てるのであれば、古地図、液状化履歴、液状化予測マップなどを入手して、その土地が地盤工事の必要があるのかどうかを調べておくことも予算を組むうえで重要なポイントになってきます。
建設費用以外に必要な諸経費の合計を算出したあとで、全予算のなかからその金額を引き、さらに残金の5%を予備費としてプールしておきます。そうすれば、追加予算が必要になったり、予算のチェックもれに気づいたりした場合も予備費で対応ができるはずです。そして、最終的に残った金額が本体工事費用となりますので、その範囲内でどのような家が建てられるかを施工業者と相談していけばよいでしょう。
待望のマイホームだけに、少しでも理想に近づけたいという気持ちはわかりますが、大幅に予算オーバーをしてしまうと、後になってその負担が重くのしかかってしまいます。よく計画を練って賢い買い物をするように心がけましょう。

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