マイホームを建てるときに火災保険に加入するべきかどうか悩む人も多いのではないでしょうか。ここでは、火災保険の補償内容や相場、火災保険に入っていなかったらどのようなことが想定されるのかなどを紹介していきます。火災保険が住宅にどれほど必要な保険なのか詳しく見ていきましょう。

 

火災保険の保証内容を知ろう

火災保険といっても、補償されるのは火災による被害だけではありません。もっとも一般的な補償内容は火災や落雷、ガス爆発ですが、他にも風災・雪災・雹災・水災などの補償内容があります。台風で住宅の一部が破損した、豪雨で床下が浸水したという場合でも風災や水災の補償プランに加入していれば保険が適用されます。外部からの突発的な破損や汚損も保険の対象です。その他、水漏れや盗難の被害も火災保険の補償内容として組み込むことが出来ます。火災保険はさまざまな補償内容が用意されているため、加入する本人が自由に補償対象を決めることが出来るのが特徴です。

 

火災保険の相場はどれくらい？

火災保険の相場は一般的に建物構造・所在地・敷地面積・補償内容で算出しますが、特に住宅の建築構造によって変わるのが特徴です。東京都・建物補償額1,500万円・契約年数10年・面積が100平方メートル・保険料を長期一括払いで契約したときの保険料を例に見てみましょう。一戸建ての木造住宅（H構造）で火災・風災を補償対象にしたプランでは、7,7000～140,000万円です。しかし、同じ一戸建て住宅でも鉄骨建造物（T構造）の場合では3,3000～6,6000円となります。これは、木造住宅よりも鉄骨で作られた住宅の方が火災のリスクが低いためです。保険料は補償対象が多ければ多いほど高くなりますが、H構造よりもT構造の住宅の方が保険料は安くなります。

 

もしも火災保険に入っていなかったら……

火災保険に入っていないと、万が一、近所の家事に巻き込まれたときに大きな損をしてしまう可能性があります。日本では、火事の延焼で他の家に被害が及んだとしても、火事を起こした本人に重大な過失がない限り、責任が問わることはありません。そのため、隣の火事が原因で自分の家に被害が及んだとき、自分にまったく落ち度がないとしても損害賠償を請求することが出来ないのです。火災保険に加入していないと、100％自分が被害者であっても大きな損をしてしまうことになります。大事なマイホームを守るために火災保険へ加入しておくことは重要といえます。

 

複数社から見積もりを取ってみよう

火災保険は、保険会社によって補償内容の基準や金額が異なります。自分で補償対象やプランを選択出来る保険だからこそ、複数社から見積もりを取ってどれが一番自分に合っているのかを見極めることが大切です。保険会社によっては割引制度を設けているところもあります。同じ補償内容であっても割引があるのとないのとでは10年後保険料に大きく差が出ることになります。複数社で検討して内容と相場をきちんと把握しておきましょう。

 

火災保険と火災共済の違い

火災保険と火災共済には違いがいくつかあります。

まず、運営する母体が違います。火災保険は営利団体が提供していますが、火災共済は非営利団体によって運営されています。また、火災保険が自由に補償対象やプランを選べるのに対し、火災共済はそれが出来ません。その代わり、火災共済の方が保険料は安めに設定されているのが特徴です。なるべく保険料を安くしてシンプルな契約内容でまとめたいという場合は火災共済を選ぶと良いでしょう。火災共済は、JA共済・全労済・県民共済・コープ共済などの団体が提供しています。

 

住宅を建てるなら安心できる火災保険に入ろう

火災保険は住宅をあらゆる被害から守ることの出来る保険です。万が一のために、住宅を建てるときには火災保険に加入するようにしましょう。火災保険は自分で補償対象を細かく決められるのがメリットですが、その分保険料に差が出ることに注意しなければいけません。

複数の保険会社を比較検討して、いつまでも安心して加入していられる保険会社を選びましょう。