
「新築のときは予算がなくて諦めたけれど、やっぱり床暖房が欲しい」
「中古マンションを買ってリノベーションしたいけれど、床暖房は後付けできるの?」
冬の底冷えを感じる季節になると、こうした悩みを抱える方は少なくありません。
結論から言うと、今お住まいの家やマンションに床暖房を後付けすることは可能です。
ただし、施工方法や床暖房の種類によって、費用や工事期間は大きく変わります。事前に知っておかないと「ドアが開かなくなった」「思ったより暖まらない」といった後悔につながることも。
この記事では、床暖房を後付けリフォームする際の施工方法の違いや費用相場、失敗しないための注意点をわかりやすく解説します。
床暖房はリフォームで後付けできる?施工方法は2種類
床暖房を後付けする工事には、大きく分けて「重ね張り(上張り)」と「張り替え」の2つの方法があります。今の床の状態や予算に合わせて選ぶのが一般的です。
【重ね張り(上張り)】費用を抑えて手軽に設置
今あるフローリング床の上に、床暖房パネルと新しい床材を重ねて設置する方法です。
メリット
既存の床を解体しないため、工事期間が最短1〜2日と短く済みます。廃材処分費がかからないため費用を安く抑えられるほか、工事中の騒音やホコリも比較的少ないのが特徴です。
デメリット
床暖房パネルと新しい床材の分だけ、床の高さが約1.2cm〜1.5cm程度上がります。段差ができるため、隣の部屋や廊下との境目にスロープ(見切り材)をつけるなどの対策が必要です。
【張り替え】段差ができず美しい仕上がりに
今のフローリングをすべて剥がし、床下の状態にしてから床暖房パネルを設置し、新しい床材を貼る方法です。
メリット
床の高さが変わらないため、段差ができずバリアフリーを維持できます。床を剥がした際に床下地の点検や補強も同時に行えるため、築年数が経っている家におすすめです。
デメリット
床を剥がす解体作業や廃材処理が必要なため、工期が3〜5日程度と長くかかります。解体費や廃材処分費がかかる分、重ね張りに比べて費用も高くなります。
後付け床暖房の種類と費用相場(6畳・12畳目安)
リフォーム費用は「床暖房の種類(電気式か温水式か)」と「施工方法(重ね張りか張り替えか)」の組み合わせで決まります。
電気ヒーター式の費用目安
電熱線パネルを敷くタイプです。熱源機(室外機や給湯器)を設置する必要がないため、初期費用を最も安く抑えられます。
キッチンや脱衣室など、狭いスペースへの部分的な設置にも向いています。
費用の目安(工事費込)
- 6畳:約30万円〜50万円
- 12畳:約50万円〜80万円
温水式(ガス・電気)の費用目安
床下のパイプに温水を流すタイプです。屋外に熱源機(給湯器やヒートポンプユニット)を設置する工事が必要なため、電気ヒーター式に比べると初期費用は高くなります。
ただし、ランニングコスト(毎月の光熱費)は電気ヒーター式より安くなる傾向があります。
費用の目安(工事費込)
- 6畳:約40万円〜70万円
- 12畳:約70万円〜100万円以上
工事費込みの総額シミュレーション
一般的なリビング(12畳程度)に床暖房を導入する場合の総額目安(部材費+工事費)です。
| 種類 | 施工方法 | 費用相場(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 電気ヒーター式 | 重ね張り | 50〜70万円 | 最も安く導入できる |
| 張り替え | 60〜85万円 | 段差なしですっきり | |
| 温水式 (ガス・電気) |
重ね張り | 70〜90万円 | 月々の光熱費がお得 |
| 張り替え | 80〜110万円 | 高額だが満足度は高い |
※上記は一般的なリフォーム会社に依頼した場合の相場です。床材のグレードや住宅の状況(マンションの防音規定など)により変動します。
(参考:国土交通省「リフォームの実施状況等に関する実態調査」や民間リフォーム各社の公開データを基に独自の目安として算出)
床暖房リフォームで「後悔」しないためのデメリットと注意点
「いざ工事をしてみたら思わぬトラブルが起きた」とならないよう、リフォームならではの注意点を押さえておきましょう。
床が上がり、段差ができる可能性がある
「重ね張り」工法を選ぶと、床が1.2cm〜1.5cmほど高くなります。わずかな差に見えますが、高齢の方や小さなお子様がいる家庭では、つまづき転倒の原因になることがあります。
段差を解消する専用の「見切り材(スロープ)」を設置すれば対策できますが、完全にフラットにはならないことを理解しておきましょう。
ドアや建具の開閉に支障が出ることも
床が高くなることで、内開きのドアやクローゼットの扉が床に擦れて開かなくなるケースがあります。
この場合、ドアの下部をカットする加工や、扉自体の交換が必要になり、追加費用(数万円〜)が発生することがあります。現地調査の際に、業者としっかり確認しておくことが大切です。
マンションは管理規約と遮音等級に注意
マンションで床の張り替えを行う場合、管理規約で定められた「遮音等級(L-45など)」をクリアした床材を使わなければなりません。
床暖房対応かつ遮音性能の高い床材は、一般的なフローリングよりも材料費が高くなる傾向があります。また、電気容量(アンペア数)の上限や、ガス給湯器の設置場所に制限がある場合もあるため、必ず管理組合への事前確認が必要です。
まとめ
今の家に床暖房を後付けする場合、手軽な「重ね張り」と、仕上がりがきれいな「張り替え」の2つの方法があります。費用は6畳で30万円〜、12畳で50万円〜が目安ですが、熱源の種類や工事内容によって大きく異なります。
- 初期費用を抑えたいなら「電気ヒーター式 × 重ね張り」
- ランニングコスト重視なら「温水式」
- 段差をなくしたいなら「張り替え」
このように選ぶのが基本ですが、もしお住まいが古く「床暖房を入れても家全体が寒いかもしれない」と不安な場合は、思い切って「建て替え」という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ユニバーサルホームの新築住宅なら、基礎そのものを温める独自の「すご基礎×心地ゆか」により、1階全面が床暖房になります。(※1階全面には玄関土間および浴室は含まれません)
リフォームで部分的に床暖房を入れるよりも、圧倒的に快適で省エネな暮らしが手に入ります。
また、古い家の場合は、断熱とセットで考えると建て替えた方がおすすめです。
「リフォームか、建て替えか」で迷っている方も、まずは一度お近くのモデルハウスで、最新の床暖房の快適さを体感してみてください。












