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どれくらいかかる?注文住宅が完成するまでの期間とは

注文住宅を購入したいけれど、実際に家が建つまでにどれくらいの期間がかかるものなのか分からない人も多いでしょう。家を建てるためにはさまざまな工程を経る必要があります。そういった工程の流れをあらかじめ把握しておくことが、自分たちらしい家作りをするための重要なポイントです。そこで今回は、注文住宅を購入した場合どのような流れになるのかを具体的に解説します。

注文住宅を建てるのに一般的にかかる期間は?

注文住宅を購入した場合、家の建築のためにかかる期間は規模やデザイン、建築業者などによって異なります。しかし、一般的には8~15カ月ほどになるケースが多いので、最低でも8カ月はかかると思っておいたほうがよいでしょう。とりわけデザイン性の高い住宅や、特注の資材が必要な住宅の場合は期間が長くなりやすいです。注文住宅のメリットは希望通りのデザインにしやすいということですが、その反面、デザインや設計の変更などをしすぎると工期が長引くことになるので気をつけましょう。

注文住宅にかかる期間1.住宅購入計画

まず重要なことは、どのような住宅にするかをイメージすることです。家族のライフスタイルを思い描きながら、金額や建物の外見、どんな場所に住みたいのかという大まかなことを決めましょう。
次に、立地条件や住宅を建てるエリアを絞り込みます。家から最寄駅までの時間はどれくらいまでなら許容できるのか、その場合、通勤通学時間はどうなるのかといったことを考慮します。もしも小さなお子さんがいる場合には、教育施設の時間や評判についても調べておく必要があるでしょう。交通の利便性や生活に必要な施設がどの程度整っているかも見逃せないポイントです。医療機関やスーパーなどの商業施設の充実度は、暮らしやすさに大きく影響します。
地域の絞込みができたら、次は資金計画を立てる必要があります。まずは現在の貯蓄額をよく把握しておき、いくらくらいまで自己資金を用意できるのか、ローンを組む場合には毎月無理なく返済できる金額はいくらなのかを計算しましょう。その上で、「土地代+建物代」となる予算の目途をたてることが大切です。このとき、住みたいエリアの価格相場が一体どれくらいなのかを調べるとよいでしょう。建売の一戸建て価格と比較してみたり、土地の価格を調べておくことで目安となります。
エリアの絞込みができ、資金計画が練りあがったら業者選びを行います。さまざまな業者を比較し、最も信頼のおける業者に依頼しましょう。これらの事前準備のために、およそ1~3カ月はかかるでしょう。

注文住宅にかかる期間2.調査と設計

住みたい土地と業者が決まったら、今度はその土地に理想の家を建てられるかどうかの敷地調査と地盤調査を行う必要があります。この調査は依頼する業者が行ってくれるか、あるいは調査会社を紹介してくれるでしょう。敷地調査は、方位や土地の面積、形状、高低差といった土地そのもののほか、道路の位置や電気・ガス・上下水道を通すことができるかどうかということ、さらにその地域に法的制限があるかどうかを把握するためのものです。地盤調査では、その土地が住宅を建築するために必要な地盤の性質を持っているかどうかを調査します。地盤調査の結果によっては、地盤改良などの追加工事が必要になることもあります。
土地に住宅を建設できることが分かったら、不動産会社で土地購入の契約を行います。契約の際には手付金や仲介手数料などが発生することもありますので、そのことも予算計画に盛り込んでおくことが大切です。
次に、具体的な建物のプランニングと設計を行います。まずはラフ設計として「吹き抜けがほしい」「キッチンは広い方がいい」などの希望を書き出して業者と相談しましょう。それらの希望を元に、詳細設計を詰めていきます。建物のプランが決定したら、費用はどれくらいになるのかの見積もりを業者から出してもらいましょう。これらの手続きのためにかかる期間は、およそ2~3カ月です。

注文住宅にかかる期間3.契約

建物のプランと資金計画の目途がついたら、いよいよ業者と建築請負契約を結ぶことになります。分からないところや疑問点がある場合には、契約日前にあらかじめ確認しておきましょう。
次に、建築確認申請を行います。建築確認申請とは、建設しようとしている建物が法的に問題がないかどうか行政や民間の指定確認検査機関に審査を依頼することです。通常は業者の方で行ってくれます。もしも建築確認済証の交付が降りなければ、着工することができません。その場合には、もう一度設計プランを立て直す必要があります。
これらの手続きが済んだら、いよいよ着工になります。工事をスムーズに行うためにも業者と着工前の打ち合わせを充分にしておくことが大切です。
また、ローンを組む場合にはこの段階で融資手続きを行います。住宅ローンには固定金利型と変動金利型の2種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。両者の違いをよく把握し、資金計画に沿った方を選ぶようにしましょう。住宅ローンについては施工業者も詳しく知っていることが多いので、分からない人は相談してみるのがおすすめです。これらの手続きにかかる期間は1カ月程度でしょう。

注文住宅にかかる期間4.着工

 

着工が始まったら後は完成するのを待つだけ、というわけではありません。着工前や着工中にもやらなければならないことがたくさんあります。
まず、家を建設する前には土地の整地が必要です。そして整地が終わったら、近くの神社や縁のある神社に依頼して地鎮祭を行いましょう。地鎮祭の後にはご近所へ挨拶まわりをしておくことも大切です。
それが終わると、基礎工事になります。整地や基礎工事は建物の強度を決定する重要な工程ですので、業者任せにしてしまわずに自分でも現場を訪れ、状況を確認するようにしましょう。
基礎工事が完了すると、上棟式を行います。上棟式とは、施工業者や設計業者など、家の工事に関わる人が一同に会して今後の工事の安全を祈願する会です。また、今後も協力し合って家を無事に完成させようという意思表示のための会でもあります。
上棟式が終わると、仕上げのための各種工事が始まります。屋根や外壁のほか、中間検査や造作工事が行われます。ここまでの期間はおおむね3~4カ月となるでしょう。

注文住宅にかかる期間5.竣工・引き渡し

建物が完成すると、竣工検査が行われます。竣工検査とは、工事が終了したときに外構も含めた建設物に不具合がないかどうかを検査することです。竣工検査が終わると、施主による施主検査が行われます。注文通りの建物ができているかどうかをよくチェックしましょう。施主検査でチェックするべきポイントは、図面と建具や窓の開閉、汚れや傷の3点です。とりわけ電気図面のチェックは大切です。コンセントの数や位置、スイッチの回路が図面通りでなかった場合には、直してもらう必要があります。これらに問題がないかどうかをよく確認し、もしもなにかトラブルが見つかった場合には業者にその旨を伝えましょう。その際には、いつ修理してもらえるのかを明確にしておきましょう。後のトラブルを避けるためにも、書面で確認することが大切です。
工事が終わると、住宅の引き渡しになります。家の鍵や保証書などを受取って引っ越し、入居という流れになります。ここまでの期間はおよそ1~3カ月くらいになるでしょう。最後に気をつけておくべきことは、定期点検の時期や無料保証期間の有無など、アフターサービスについてしっかり確認しておくことです。暮らしていく上でなにか不具合が起こるかもしれません。そのようなときに慌ててしまうことがないようにしましょう。

かかる期間から逆算して購入計画を立てよう

住宅の建設には多くの人手と時間がかかります。だからこそ、ある程度の流れを事前に把握しておくことが、工事や手続きをスムーズに効率よく行うための重要なポイントとなるのです。まずはいつまでに住宅を建てたいのかという期間の目安を決め、そこから逆算して購入計画を立てるようにしましょう。

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