データで見る水害

浸水被害件数(令和5年度)

令和5年の浸水被災家屋棟数は、床下浸水が全国で約18,000棟、床上浸水が約9,000棟でした。浸水した水は汚れていることが多く、臭気を放つようになるので、浸水場所をきれいな水で洗い流す必要があります。
また、水が滞留すると臭気が強くなるので、乾燥を心掛けるなど、様々な対処が必要となります。
こうした被害も含めると、令和5年の水害被害は、家屋被害約31,000棟(内、床下浸水約18,000棟)、被災世帯数約29,000世帯(内、床下浸水約17,000世帯)、一般資産の被害額約3,490億円にものぼっています。

政府統計の総合窓口(e-Stat)令和5年水害被害一覧より

世界各国と日本の降水量

世界でも多雨地帯であるモンスーンアジアの東端に位置し、周囲を海に囲まれた日本では、台風・低気圧・梅雨前線・秋雨前線の活動時や夏季の大気の不安定時に大雨が発生しやすく、水害が生じやすい状況です。
日本は、年平均1,668mmの降水量があり、これは世界平均814mmの約2倍に相当します。しかも、日本の降水量は季節ごとの変動が激しく、台風の襲来が多く梅雨前線の停滞時期も長い南西日本では、年間降水量が2,000~3,000mmに達することもあります。

注)国土交通省水管理・国土保全局水資源部「令和7年版日本の水資源の現況」から作成。 世界各国の降水量は「グローバルノート2022年 年間降水量」から作成。

ゲリラ豪雨(短時間豪雨)の増加

近年の集中豪雨の多発や、都市化の進展による雨水流出量の増大、人口・資産の集中や地下空間利用の拡大等による都市構造の高度化などにより、都市部における水害被害リスクが増大しています。
1時間の降水量が50mm以上の年間発生回数を平均値で見ると、1976~1985年は約226回、2015~2024年は約334回と短時間豪雨の発生回数が増加しています。特に、2004年には過去最高の463回を記録しています。

【アメダス】1時間降水量50mm以上の年間発生回数(1300地点あたり)
出典:気象庁資料より作成

80mm以上の「猛烈な雨」も増加傾向

気象庁では1時間の降水量が50mm以上80mm未満の雨を「非常に激しい雨」、80mm以上の雨を「猛烈な雨」と表現しています。「猛烈な雨」とは「息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる」イメージで、雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要となります。
1時間の降水量が80mm以上の年間発生回数を平均値で見ると、1976年〜1985年は約14回、2015年~2024年は約24回と増加傾向が明瞭に現れています。

【アメダス】1時間降水量80mm以上の年間発生回数(1300地点あたり)
出典:気象庁資料より作成

予測が難しい線状降水帯、災害への備え

線状降水帯とは、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、⾧さ50~300km程度、幅20~50km程度の線状に伸びる強い降水域のことをいいます。
観測技術の向上により、線状降水帯の構造把握や局地的な気象現象の予測精度が近年高くなっていることは確かですが、線状降水帯の詳しい発生メカニズムが解明できていないこともあり、
ピンポイントで正確な予測を行うことは難しいとされています。
このような状況を踏まえると、日頃からの備えと個人の迅速な判断・行動が非常に重要になってきます。(出典:気象庁資料)

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