坂戸店

止まらない円安…これから家を購入しても大丈夫?円安と住宅ローンとの関係性は?

 

こんにちは。ユニバーサルホーム坂戸店 株式会社グットホームのKMです。今日は経済のお話・・・

 

先日、東京外国為替市場で1ドル=150円を突破してしまいました。(現在は145円台に戻っていますが、値動きは荒い状況でどうなるか読めず・・・)これは、バブル経済後半期1990年8月以来、32年ぶりの異例の事態となっています。

食糧品、日用品の物価上昇、光熱費やエネルギー価格の高騰によりインフレ(=お金よりもモノの価値が上がること)が続き、生活にゆとりがなくなったという国民が圧倒的に増えている状況です。

そんな状況下でも、夢のマイホームを諦めきれない!という方も多いのではないでしょうか。

気になるのが、住宅ローンの金利です。上がるのか?下がるのか?これから家を買う方は特に心配ですよね。

そこで、円安が住宅ローン金利に与える影響について調べ、まとめてみました。

 

①円安とは?

 外国の通貨に比べ、円の価値が下がる・・・つまり、これまで100円で1ドルに両替できていたのに、150円出さないと1ドルに替えられなくなってしまったということです。

 日本は輸入大国で、海外から商品を仕入れるのにコストが今まで以上にかかってしまうので、結果的に物価上昇となってしまいます。

 

②円安を回避するためには金利を上げる?

 そもそも円安の要因として、世界全体がインフレに陥り、アメリカをはじめとする各国が金利を上げようとしている中、日銀は頑なに金融緩和政策を続け、金利を抑えようとしているためです。

 しかし、景気が悪い中でいきなり金利を上げると、倒産する中小企業が増え、景気は更に悪化してしまいます。かと言って、日本だけ金利が低い状態が続くと円安が更に深刻化してしまうので、どの施策をとっても厳しい状況です。

 

③住宅ローンの金利はどうなっているのか?

 住宅ローンは大きく分けて2つあります。

■【変動金利型】契約期間中、金利の変動があると返済金額が変わる。契約時の適用金利が固定金利型よりも低いのが最大の魅力。住宅ローン利用者の7割強が変動金利型を選択している。

■【固定金利型】契約期間中、金利が変わらない。世の中の景気に左右されることもないため、返済計画を立てやすい。その反面、変動金利よりも金利が割高に設定されている。

 世界的な金利引き上げの動きを受けて日本では、固定金利型ローンの代表である住宅金融支援機構フラット35の金利は、2022年に入ってから上昇しています。それに対して、日銀は金融緩和政策を続けているため、短期金利は据え置かれている状態です。

 金利の差が開くことにより、月々の支払金額が1万円も2万円も変わり、固定金利型ローン利用者の負担は重くなるばかりです

 しかし現在、省エネ基準に適合した「ゼロエネルギーハウス」いわゆる、ZEH(ぜっち)住宅を2025年以降、義務化しようとしています(日本は遅い方ですし、あくまでもまだ「努力目標」という段階ですが…)。

 それに伴い、フラット35は、省エネの基準を満たしている住宅を対象に、住宅ローンの金利の金利を0.5%引き下げるという動きが出てきています。

これについては後日、取り上げたい内容でもあります。

 

④2023年4月を境に、金融緩和政策が一転する可能性が?

 日銀の黒田総裁の任期が2023年4月までなので、同年5月以降、新総裁により金融緩和が一転し、金利が大幅に引き上げられるのではないかという推測もあります。

 いずれにせよ、円安を止めるためには、金利を上げるしかないので、将来的には変動金利も上昇していくことになります。

 ただ前述したように、不景気の中で金利を上げるのはかなりリスクを伴います。世の中のインフレに対する批判から、やむを得ず金利を上げる可能性もあるということです。

 

⑤数年後の金利は誰にも分からない!

 正直なところ、2年後、5年後の金利がどうなっているかは、誰にも分かりません。いずれは確実に上昇に転じるのは間違いないでしょう。金利1.0%の上昇で、月々の返済額は約15%も増えてしまいます。

 これからお家を買いたいと悩んでいる方も、既に住宅ローンを返済中の方も、将来、大幅な金利変動があっても臨機応変に対応していける返済計画を立て、準備しておくことが重要だと思います。