ZEHには種類があります 狭小地や悪日照でも採用できる方法をチェック!
近年、国の方針とそれに伴った制度拡充により、より注目度を増しているZEH住宅。
ZEHの導入軒数が増えることは、国全体としての省エネ・生活水準向上の実現を意味します。そのため、現在は様々な家庭がZEHに手が出せるように、様々な区分が設けられています。
この記事ではそのZEHの種類をご紹介。ご自分が最適に採用できるものはどれなのか、是非チェックしてみてください。
Nearly ZEH
Nearly(ニアリー)とは「近しい」という意味の英単語。
ZEHは「一次エネルギー消費量を実質0に抑えられる性能の住宅」ですが、Nearly ZEHは削減率が75%~100%未満の住宅に適用される基準です。
消費削減の基準は通常のZEHと同様で、太陽光発電量を満足に確保できない環境(狭小地・日当たりが悪い等)の住宅が認定を受けられる制度です。
あくまで太陽光に不向きな土地限定の特別措置。誰でも自由に認定を受けられるわけではないことには、注意しておきましょう。
ZEH Oriented
Orientedは「志向」や「重視」といった意味の英単語。
Nearly ZEHと同様に、太陽光発電に不適当な敷地でもZEH認定を受けられる制度です。
こちらは太陽光発電を免除する代わりに、ZEH基準を超える断熱性・省エネ性の確保が要求されています。
条件
ZEH Orientedの認定を受けるには、敷地状況が以下の条件に適合していなければなりません。
・広義のZEH条件を満たしている
・北側斜線制限の対象となる用途地域である
・敷地面積が85㎡未満(約25坪)である
・第一種・第二種低層住居専用地域or第一種・第二種中高層住居専用地域
敷地面積・日当たり共に厳しめの条件が設定されています。
Nearly ZEHと同じく、誰もがもう1つの選択肢にできるわけではありません。あくまで都市部などの狭小地でZEHを採用したい場合の救済策、という認識でいるのが良さそうです。
ZEH +
ZEHの上位認定。厳しい条件をクリアしなければならない代わりに、受けられる補助金などが多めに設定されています。
具体的には「基準一次エネルギー消費量から25%以上の一次エネルギー消費量削減」が課せられます。ZEHは20%以上を条件とするので、5%多く削減できる性能上が必要ということです。
さらに以下の3つの条件から2つを満たさなければなりません。
①断熱性能の向上
②HEMSと冷暖房設備・給湯設備の連携
③電気自動車への充電設備(または住宅と電気自動車間での充放電可能な設備)の導入
①はZEH対応の時点で一定の数値が求められるため、90点を95点にするようなアップグレードになります。費用対効果を考えると、恩恵を感じにくいかもしれません。
②はHEMSは元々ZEHには備え付けることになる都合上、各種設備を連携可能なもので揃えることができれば比較的楽に満たすことが可能です。
③は電気自動車(PHV)の所持・未所持は関係ないことがポイントです。充放電可能な設備は高額になりますが、充電設備には安価なものもあります。条件を満たすためだけの設置も、十分に視野に入ります。
このように、選択次第では補助金の範囲でZEH+へのアップグレードを目指すことも不可能ではありません。
おわりに
今回の記事では利用頻度が高いものを、なるべく難しい言葉・数字を用いずに紹介してみました。
より詳しいことを知りたい場合は、別の記事やZEHの公式ガイドラインなどをご覧ください。
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