しっかりと結露対策していますか?続き
■前回記事の続きになります。
前回、結露対策のお話をさせて頂きました。
今回はその続きになります。
*前回の記事をご覧になっていない方は、こちらからお読みください。
さて、前回は結露の原因や、窓の対策などのお話でした。
気密性が高いことが意外な落とし穴になることを、お分かり頂けたでしょうか?
今回は前回の続きとして、結露への対策をお話していきます。
■結露対策 その2 扉がある収納は要注意
上記の写真は一般的な収納ですね。
特に問題が無いように思えます。
しかし、扉を閉めてしまうと空気の循環がほとんど行われなくなるので、湿気が溜まってしまうと大変なことになります。
表面上は良くても、久しぶりに物を動かしたら、裏側はカビだらけ・・・
そんな話をよく聞きます。
実はそんな状況を回避するのは簡単です。
収納の扉を開けておくだけで大丈夫なんです。
とは言っても常に開けとく訳にはいかないでしょうから、気が付いたら開けておく、そんな風に習慣づけられたら良いと思います。
さらに換気をしたい人は、扇風機やサーキュレーターなどを使い、強制的に換気をすることをお勧めします。
特に北側にある収納などは、結露しやすい状況が多いので、気を付けていきたいですね。
■結露対策 その3 雨の日でも窓を開ける
意外に思われるかもしれませんが、雨の日でも窓を開けた方が湿気が溜まらないことがあります。
この理由は、人の生活の中で出る湿気の量が思っている以上に多いから。
お料理や、食器洗い、お風呂にお洗濯、観葉植物に洗濯の部屋干しなどなど、人は生活をしているだけで、空気中にかなりの湿気を放出しています。
他にも人間の呼吸の中にも湿気があったりと、そういった原因が積み重なると、家の中の方が雨の日の外よりも湿気が多いなんてことになったりします。
とは言っても、梅雨時期などは、それでも外の方が湿気が多いことが多いので、いつも窓を開けていてもいいと言ったわけではありません。
出来れば、湿度計などを利用して、窓を開けたら湿度が下がること確認して、窓からの換気をすることをお勧めします。
■結露対策 その4 凍ったペットボトルで除湿
皆さん夏場などで、冷たいペットボトルの表面に水滴が溜まり、それが置いてあった机などに落ちて、机が濡れてしまった・・・
そんな経験がありませんか?
あの現象は空気中の湿気が、ペットボトルで冷やされて、水滴になり、それがどんどん行われていった結果なんです。
と言うことは、冷たいペットボトルがあれば、空気中の湿気を減らすことも可能になると言うこと。
中に8分目程度水をいれたペットボトルを凍らせその下に水の受け皿を用意し、それを部屋に置いておくだけで、湿気対策になります。
(量を多くペットボトルに水を入れて凍らせると、ペットボトルが膨らみ破裂する危険がありますので、ご注意ください)
とは言っても、溜まった水をそのままにしておくと、また空気中に戻りますので、ある程度の時間で溜まった水を捨てることが必要です。
その効果は限定的かもしれませんが、何もやらないよりは効果が期待できます。
■湿気対策 その5 やっぱり基本の対策が重要
ここまでちょっと変わった対策や、考え方などをお話ししましたが、結局は基本的な対策が一番効果的です。
こまめに窓を開けて換気をする、除湿器やエアコンなどを利用し除湿をする、布団などを湿気が溜まりやすい物は直に床に置かない、乾燥機などを利用し乾燥をさせるなどなど・・・
今まで常識的に考えている湿気対策が、しっかりとした結露対策に繋がります。
これは築50年の家でも、築1ヶ月の家でも変わりません。
こういった基本的なことに加え、最近の家では湿気がこもりやすいこと踏まえながら、結露の対策をして頂ければと思います。
結露の対策は、健康な生活が出来、家の寿命も伸ばすとても大事なことですので、しっかりと対策をしていきましょう!