小川 正

厳しかった修行時代。苦労の連続だった創業当初。だからこそ今がある

株式会社コスモスは、創業者 小川 正により、1979年8月、その前身である小川工務店から始まりました。

長崎県壱岐市で生まれ育った小川 正は、手に職をつけてほしいという両親の想いもあり、親戚が経営する神奈川県横浜市の工務店に大工の修行に出ました。それが、小川 正が住宅業界に携わるきっかけとなります。
 
横浜での修行は、それはもう厳しいものだったそうです。しかし、そのおかげで大工技術が身についたのだと、本当に感謝していました。
 
生活拠点を福岡に移すと、ある地元の工務店から誘いを受け、そこで新築工事はもちろん、増改築工事、お客様対応と、実に様々なことを経験します。そののち、この時期に協力して支えてくださった取引業者の方たちが独立を応援してくださったことが『小川工務店』起業の契機となったのでした。

小川工務店創業時、小川 正はちょうど30歳でした。
創業当時は、苦労の連続だったと聞きます。昼は現場で工事、夜は妻とチラシ配り。小さな家を事務所にして、あるのは自分の大工の腕と、家族の支え。そして、今現在でもお付き合いいただいている大工さんや取引業者のみなさんの応援でした。
 
その後、徐々に社員も増え、営業担当は6名となります。当時、営業担当がお客様に持っていく図面は、6人分、すべて小川 正が描いたといいます。『大変だったが、これはお客様の夢を叶える図面だと思うと、とても楽しかった』と、のちに語っています。

良い商品を、きちんとしたシステムで提供し続ければ、業績は必ずついてくると信じて

1995年、ユニバーサルホームに加盟すると同時に商号を『株式会社コスモス』とします。
小川 正は、加盟したときのことを、『ユニバーサルホームなら、今まで以上に、お客様へ本当の価値のある家を、適正な価格で提供できる。そう確信した。』と振り返っています。

ただ、当時はまだほかのハウスメーカーに比べると無名だったので、すぐに業績が伸びるというわけにはいきませんでした。
ですが、良い商品をきちんとしたシステムで提供し続ければ、業績は必ずついてくる。
そう信じて、ただひたむきに頑張っていきます。
 
そこから経営が軌道に乗り始めた一番の理由は、ご契約いただいた建築中のお客様のご協力でした。
建築している途中のお客様の家を商談中のほかのお客様に見ていただく。
いわゆる現場見学会を開催させていただくようになってからは、受注も増えていきました。
営業担当者が図面や資料だけでうまく説明するより、実際の現場を見ていただいてユニバーサルホームの家の構造や特徴について知っていただくほうが、お客様から得られる信用は大きく、それが受注につながっていったのです。

創業から今まで、まさに『人』に巡り合い、『人』に支えられてここまでやってきた

振り返ってみると、創業から今まで、まさに『人』に巡り合い、『人』に支えられて、ここまでやってきました。苦労も楽しかったことも、出会いや別れも、本当にいろいろなことがありましたが、社員も増え、モデルハウスも5店舗となり、現在に至ります。
 
創業以来これまでの間に、バブルの崩壊やリーマンショックなど、様々な経済危機に見舞われましたが、株式会社コスモスは創業以来赤字を出したことがありません。

『赤字を出さない=利益を生み出すこと』であり、当然、会社というものは利益を生み出さないことには生き残れません。
目先だけの大きな利益のみに固執するのではなく、無駄を省いて節約する堅実な経営を心掛けてきたこと。社員をはじめ応援していただける取引業者の皆様、そして、よりよいものを適正な価格で提供し、たくさんのお客様から安定して受注をいただけてきたこともあって、幸いにも我が社はここまで会社を継続してくることができました。

100年続く会社を目指して ーそして想いは受け継がれていく―

創業者である小川 正は、この先、『100年続く会社』を目指していました。
小川 正は、『住宅は何十年と長く住まい続けるものだからこそ、住宅を建築する会社は存続し続けることが最大の責務である。企業拡大にこだわらず、納得のいく家づくりを長きにわたり継続し、安心して住まい続けていただくことがお客様の幸せにつながるのだ』と考えたのです。
また、社員が満足していなければお客様に満足を与えることなどできない、社員が幸せであってこそお客様を幸せにできるという強い思いもありました。

『会社が100年続けば、お客様も安心。
社員も安心。その家族も安心。
大企業ではなく優良企業。
私はそんな会社を目指しています』

生前、小川 正が経営理念として常日頃、社員に語っていた言葉です。

今現在、代表取締役社長である小川 正一郎も、父であり創業者である小川 正の想いを受け継ぎ、思いを同じくする社員とともに、100年とその先を見据えた会社づくりに励んでいく所存です。
今後ともご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。