尾道店

ドライブ・マイ・カー(鑑賞日 2022.01.22土)

日本人監督初

アカデミー賞 (作品賞)!?

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外国の賞を多く受賞してる日本映画が、

私の暮してる

広島県瀬戸内

ロケ地になってると

ポッドキャストで知って、

どんな情景で描かれているのか気になって

鑑賞してきました。

因みに撮影場所に尾道は入ってませんでしたが。

 

観客の年代は、もちろん全員マスクなので

よく分かりませんでしたが、

身なりから50代以上が中心のようで

七割くらいの入りでした。

舞台の広島市内と主人公の宿泊地

 

社長の岡本です。

 

あらすじはネット上にたくさんあるので

そちらに譲りますが

淡々と進んだ2時間59分でしたが

けして長くは感じない

瀬戸内海赤い車

よく似合う映画でした。

大好きな「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とかの

派手さはない

全くテイストの違う映画だと知っていましたが

余韻は良かったです。

 

個人的に共感できたのは、

人は深層の心情に向き合うことを

何となく避けて時を過ごし、

ふいに吐露したくなる相手は

意外と初対面では

全く意識していない人だったり、

吐露するタイミングは

図らずも突然で

けっこう密室の車中が

その場を提供していることでしょうか。

徐々に人間関係が濃くなっていく妙が、

自然に描かれていると思いました。

新たな人生の

パートナーにさえ成りえる?

車の運転が穏やかだと

予想外な人との

巡り合いがあるのかも。。。

 

濱口監督には是非とも日本人監督初の

アカデミー作品賞(オスカー)

期待したいですね (^_^)v

 

鑑賞の参考に

物語りの進行をサポートしてる

色々な「モチーフ」?

書き出してみます。

1.  やや柑橘色がかった赤い外車

サーブ900(スウェーデン製)

 

2. 美しい瀬戸内の海と

吊り橋(安芸灘大橋)

 

3.瀬戸内海に面した主人公の常宿

4. ドライブでの気晴らし

5.時に重要な内容にもなる

ドライブ中の予期せぬ会話

6.車の運転が上手い理由

7.LPレコードとカセットテープ

8.感情を込めない台本読み合わせ

(練習テープも抑揚なし)

9.劇中劇

10.多言語劇

11.映画祭の担当者が事務的ゆえに

偶然出会えた専属ドライバー

12.夫の方が一目惚れした韓国人夫婦

13.そのお宅でのサプライズともてなし

14.耳が聴こえる手話の女優

15.タバコを吸う風景

16.雪景色

17. マスク姿で舞台は今なんだと認識

などなど

 

多少の違和感もさすがにあって、

主人公夫婦が若い時に

子供を亡くしたようには見えず

20年来の夫婦なのに

恋人っぽかったこと、

妻の語る物語の内容とその技法、

高槻(役名)のやや強調された

ナーバス感でしたが、

一昨年のアカデミー賞

「パラサイト 半地下の家族」

「エーッ!?」だったので

今回は無いも同然です。f(^_^;

 

日常の心のもつれを

自然とほどいてくれそうな

瀬戸の静かな内海

いつでもドライブできる環境に

暮らせてることに

改めて感謝したくなる映画でした。

 

弊社の永遠の課題ですが、

提供するお住まいも

ご家族の日常生活に

自然に寄り添えればと願っています。

 

余談

映画のエンディング前

演劇場面で使われてるホールですが

3年前に合唱コンクールで訪れた所でした。

ホールの名前は「クララ」

場所は東広島ですが

酒蔵(さかぐら)が多いからだそうです。

その命名のセンスの良さに感動して

鮮明に覚えていました。(^_^)