25歳ご夫婦がマイホームを手にするまでの記録・・・その6
10月17日火曜日、小雨が降る中
S様邸の上棟が行われました。
9時頃現場に到着した頃には雨は止む気配が無く
このまま一日中雨かもしれない。
今まで100棟以上、上棟に参加してきましたが
指折り数える位しか雨に降られたことが無く、
その確率は、
大衆浴場のようだ!
(スーパー銭湯・・・数パーセント・・・数%)
と言われていました。
秋の冷たい雨に降られた迷子の子犬のように
プルプルふるえながら、
私は、自分自身に問いかけました。
「ねえ、吉田君、その確率は午前中で雨が止んだ場合は
ノーカウントでいいよね?」
「もちろん!!」
もう一人の自分が即答しました。
一生懸命建て方工事をしている
大工さんの切れの良い動きをよそ眼に
「明日は、午前9時以降は雨がやんで午後からは
晴れ間も出るでしょう」と希望を持たせた予報士に、
「上等じゃないか!本当に晴れるんだろうね!・・・上棟だけに!」
と独りで思い、独りでほくそ笑んだのでした。
6.上棟おめでとうございます!
朝8時からスタートして9時には1階の形が出来ています。
そして着々と工事は進み、
お昼頃には屋根の骨組みまで進みました。
が、遂に、午前中で雨は止みませんでした。
雨が止んだのは15時頃でした。
そのころには、家の形が出来上がりました。
奥様が午前中でお仕事から帰られた頃には、すっかり
雨が止んでいました。
ご主人は、朝からお茶出しやお弁当の手配やらで、
雨の中をずぶぬれになりながら、靴をレジ袋で包んで
濡れないようにされていましたよ。
午前中と靴を履き替えてきたご主人とローファーのままの奥様。
奥様の後姿を見守るご主人。
そしてその背中を見ている私・・・
頭の中でF山M治の曲が流れましたよ・・・
♪いつかお父さんみたいに大きな背中で
♪いつかお母さんみたいに静かな・・・
・・・この家で、いい家族になってくださいね。
15時の休憩時には雨がすっかり止んで、奥様と一緒に
大工さんたちにご祝儀と引き出物を手渡しされ一人づつ
ご挨拶されましたよ。
「これは、どうもご丁寧に・・・」
大工さんも疲れが吹っ飛んでラストスパートを
かけたのでした。
15時には雨がすっかり止んだので、私はもう一度
自分自身に新たな提案をしました。
「吉田君、一日中降った場合は当然雨として
カウントするけれど、最後に雨が降ってなければ
ノーカウントでいいよね?」
「君は小さいね、雨が降ろうが、晴れようが、
そんなことはどうでもいいじゃないか!
雨の日も晴れの日も雪の日も風の日も
日々是好日だよ、吉田君!」
ご先祖のDNAが私の口に言わせたのでしょうか?
しかし、
何度見ても上棟は上等です!
S様に記念撮影していただきました。
小さいですね。